尾鷲物産株式会社様
総合水産業/三重県尾鷲市
可能な限り短くする「見える化」
自社養殖ブリや国内外から仕入れたタイやサーモンなどの魚介類を加工し、全国の小売業や外食店に提供する尾鷲物産様。2016年、自社敷地内に物流冷凍倉庫を新設し、移動ラックとWMSをご導入頂きました。
「以前は本社から数キロ離れた賃貸倉庫を利用していたので、まずその移動コストを削減できました。倉庫管理に関わる業務も随分楽になって、3~4人で行っていたことが今は2人で事足りています。
一番のメリットは在庫をリアルタイムで確認できることです。取引先からの問い合わせにすぐ対応できるのはもちろん、加工工場での生産量を調整することにも役立っています。システムはヒアリングや要望を聞いてもらい、色々提案していただいて作りあげました。
今後は経理事務のシステムとも連携させ、さらなる業務改善を図る考えです。」(森山様)
課題 導入前
在庫管理を正確、効率的に行いたい
冷凍倉庫内は-25℃と厳しい環境下ですので、作業員の健康に影響を及ぼさないよう作業時間をいかに短くするかという点は重要なテーマでした。また形状や重量が異なる不定貫商品となる水産物の取引は個数ではなく重量で行われることが多いため、重量に合わせてピッキングできる仕組み作りが求められました。
解決 導入後
はかりとの連携で、産地や日付と一緒に重量を自動で登録できるようにしました。また、電動式移動ラックと冷凍倉庫内でのフォークリフトの乗り降りをできる限りなくすよう、冷凍環境対応のロングレンジハンディターミナルを採用し、フォークリフトに乗ったままバーコードを読み取れる運用としました。合わせて庫外作業で大半の入出庫処理を行えるようにシステムの設計を行いました。
また現品票の作成は、生産時に秤で計測した製品の重量データをWMSに取込み、産地や生産日の情報を合わせて行うことで、入庫前の事前準備の工数軽減と入力ミスの削減を実現しました。
導入の 効果
- 作業員が4名から2名に削減された
- 冷凍倉庫内の作業に無駄がなくなった
- 手書き管理をなくすことで、工数とミスが低減された